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皆さん、

こんにちは。

SAP CodeJamとして日本初開催のSAP CodeJam Tokyoを無事に開催することができました!

このイベントにかかわってくれた、または参加してくれた方々に大変感謝致します。

イベントで得た情報とCodeJam運営についての心得を皆様にご紹介したいと思います。

イベント概要

テーマ: SAP CodeJam Tokyo. ABAP for HANA with Fiori

日程: 2016年4月23日 (土) 10時~17時

開催地: 東京

言語: 英語/日本語

主催 : ベース株式会社

形式:クラスルーム(食事とドリンク付き)

ドレスコード:カジュアル

参加者数: 28名

講師: gopalakrishnan.ramachandran(SAP Labs India 左2)、birupakshya.sahu (SAP Labs India 左1)

サポーター: will_sun(ベース 左3) , masayuki.sekihara(SAPジャパン 右2), masato.inoue(SAPジャパン 右1)

SAPジャパンの関原さんはすでにご存じの方が多いと思いますが、HANA Cloud PlatformやFioriなど熟知されている方で、グローバルでも数の少ないSAP Mentorsの一員です(日本は彼一人しかおりません!!!)

※SAP Mentorsについての詳細はこちらからAbout the SAP Mentors

また、SAP Japanの井上さんは実はSAPジャパンの初期メンバーです、日本にいるSAP技術者の大先輩です!

GopalとBiruはそれぞれSAPのプロダクトを担当しているエキスパートであり、S/4HANAの中核技術といえるCDSそのものの仕組みを開発しているだとか。 恐ろしい存在です。

当日の集合写真

 熊本地震対応やプロジェクトの関係で当日これなかった方もございますが、

 たくさんの会社の方が参加してくださって、本当にありがとうございました!

当日の演習内容は、実に素晴らしい内容だったので、ここで少し紹介します。

イベント詳細

1.関原さん:S/4HANA でのCDSの位置づけと利用例

 内容が多いので、一枚を取ってご紹介します。

 下記のアーキテクチャーはすでにご存じの方が多いと思いますが、注目していただきたいのはCDSの位置づけです。

 S/4のテーブルはシンプル化され、集計テーブルがなくなり、複雑なテーブル関係をなくしました。 

 直接明細データからアプリや帳票を作るには大きな壁が残ります、リアルタイムで集計ロジックを組む必要があるからです。

 SAPが最初に提供したのはHANA Viewでした。 

 ※HANA Viewの詳細は下記のリンクでご確認ください。

SQLエンジンで数分を要する処理をミリ秒単位に短縮するSAP HANA Viewの高速パフォーマンス

第2回 S/4HANAの勘所:HANA Viewを使った分析高速化

 特に計算ビューは一番強力で、本来ABAP上で計算して出力する帳票データを計算ビューで実現し、帳票ツールとしては結果のデータをもらい、表現の方式だけを考えればよい。

 但し、HANA ViewをSAP Netweaver上で活用するには少々面倒だ、HANAとABAPの開発ツールがそれぞれあり、開発者にとって混乱のもとにもなる。

 せっかく素晴らしいHANAビューの機能を用意しているのに、うまく活用できない!?

 ここでCDS(Core Data Service)が開発されました。

 Netweaverの開発環境から離れることなく、HANA Viewを作ることができちゃう!  

 さらにCDSを直接Odataの形で公開できる!

 FioriとCDSだけで、参照系のアプリケーションができちゃう!(ABAPを書かずに)

 

2.Gopalさん:Welcome & Intro&ABAP for SAP HANA Overview

 ABAPスタック上で実現できるCode Pushdown手法を紹介

3.Gopalさん&Biruさん:下記のEnd-To-Endのシナリオをそって演習を行いました!

  ※End-To-Endというのは、アプリケーションを作成するためのすべての手順をカバーしているとのこと。

A. Scenario Overview

B. ABAP Development Tools for Eclipse aka “ABAP in Eclipse”

C. Core Data Services (CDS)

D. Open SQL

E. ABAP managed Database Procedures (AMDP)

F. SAP Gateway

G. SAP UI5 using the WebIDE


シナリオの概要:HCP上でFioriアプリケーションを作成し、CDS、Open SQL、AMDPを活用したGatewayサービスを使い、顧客情報を照会。



 

今回シナリオのアーキテクチャー

データモデル

※詳細はこちら→ The NetWeaver Enterprise Procurement Model - An Introduction

トータルで7時間ほどだったが、内容も盛り沢山で、じっくり考える時間もなかった。

では、当日の様子を写真でお伝えします。

      

 

     

                            

  イベントの後日に、東京の散策を関原さんが計画し、西葛西、深川不動堂、銀座、原宿、表参道、新宿、渋谷、浅草(雷門、浅草寺)を一通りまわりました。

 

  

最後にCodeJam主催するための手順を紹介します。

皆様の主催も期待しております!

まず、すべての手順はこちらに書いてあります:

Hosting an SAP CodeJam Event

英語ですので、日本語で簡単にまとめます:

1.上記のページから好きなテーマを選びます。 

2.sapcodejam@sap.comへ開催の趣旨を伝えます。(開催前の6週間前)

3.SAP CodeJam運営者から連絡が来ます。おそらくこの女性の方krishna.dalal

4.候補日と会議室の確保(自社可能なら調整しやすいが、外部会議室の場合仮予約する必要がある、

  弊社内セキュリティや無線LAN環境などの問題で外部を利用しました)

5.SAPへ日程を提示し、エキスパートを調整していただきます。

6.SAP CodeJam運営者から連絡がくる(エキスパートの紹介)

7.参加者招集(SCN、Facebook、LinkedIn、自社宣伝ルートなど) ※事前にSAPのほうでエントリーページを用意される (開催前の3,4週前後)

8.各種手配(開催前2週間)

  ・エキスパートが海外の場合、ビザ申請のため、招聘状を郵送(テンプレートはエキスパートが提示)

  ・会議室備品の準備(マイク、ホワイトボード、プロジェクター、無線LANなど)

  ・海外エキスパートへのホテル案内、道案内

  ・予定の会議室にて接続を確認(AWSにある)

  ・食事、ドリンクの事前予約

   (参加者数不確定なため、当日まで変更可能にする、SAPが費用を負担するため、クレジット払いが必須、領収書もその場で渡す)

  ・カメラ(最低10枚の写真を撮る必要がある、事前に参加者へ掲載可能かを確認し、サインして頂きます)

  ・電源タップが足りない可能性があるので、追加分を用意

  ・無線LANがダメになったとき、モバイルルータを一部用意

9.開催後にはイベントで取った写真をSAP CodeJam事務局へ送付し、英語版のブログをSCNで掲載する。

 関原さんが作ってくれたSCNブログをご参考に:Event report: SAP CodeJam Tokyo, ABAP for HANA with Fiori

以上、今回のイベント報告でした。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました!